ご挨拶

担当させていただきます医師の大竹と申します。当クリニックでは2021年から血管外科外来をはじめ少しずつ診察・治療をさせていただいていました。この4月から「血管外科」として標榜(正式オープンといった感じでしょうか)させていただきました。診療に関しましても、第1・第3・第5水曜日の午後に加えまして、第2土曜日の午前にも枠を増やしましたので、以前よりお越しいただけ易くなったかと思っています。

「血管外科」では動脈・静脈・リンパ管でお悩みの患者様に健康な生活を取り戻していただけますように、専門的な診察・治療を行っています。しかし、動脈・静脈・リンパ管のご病気の症状はときにあいまいですし、ときに複雑です。このような症状やお悩みがおありでしたらご相談ください。

病気が心配?
 動脈硬化が進んでいると言われているが大丈夫?
 動脈瘤があると言われているが大丈夫?
 動脈解離にかかったことがあるので心配?

症状が心配?
 手や足が冷たくて・痛くて?
 手や足がむくんでいて?
 手や足の色がおかしい?
 足にふくれているところが(静脈瘤)?

このような症状の方が、必ず動脈・静脈・リンパ管のご病気とは限らないのですが、少しでも正確な病態(病気の状態)に近づけるように診療致します。

血管外科外来について

血管外科外来とは

2020年2月より血管外科外来を開設いたしました。大竹医師が担当いたします。
対応する病気としましては、リンパ浮腫・末梢動脈疾患・下肢静脈瘤・下肢深部静脈血栓症・大動脈瘤です。

リンパ浮腫(足のむくみ)は、内臓の病気から生じることもありますが、足に原因があり突然おこることも多い病気です。
末梢動脈疾患は、足や手の動脈(末梢動脈)が狭くなったり詰まったりして血液の流れが悪くなりさまざまな症状を引き起こす病気です。
病気の種類としましては、動脈硬化のなれの果て「閉塞性動脈硬化症」や喫煙が関与している「バージャー病」があります。(写真1)

写真1

加齢に加えて、糖尿病や高血圧、高脂血症などがあれば、「動脈硬化」はさらに進展します。症状に「しびれ」や「痛み」があり、ひどくなれば「潰瘍」ができたり、「壊死」という皮膚組織が腐ってしまったりする事もあります。(写真2)

写真2

下肢静脈瘤は、足の血管(静脈)が文字どおりコブ(瘤)のようにふくらんだ状態のことをいいます。(写真3)

写真3

下肢深部静脈血栓症は、「エコノミークラス症候群」とも呼ばれる肺血栓塞栓症の原因にもなります。症状には、脚のむくみ、腫れ、痛み、特に脚の太さの左右差に気付いたようなときには、深部静脈血栓症の可能性が考えられます。(写真4)

写真4

大動脈瘤は、最も発見されにくい病気の1つですが、近年、病気の関心が高まり人間ドックによる画像検査(超音波・CT)で発見されるようになってきています。
Silent killer(静かに忍び寄る殺人者)との異名をもつこの病気の頻度は65才以上の2-3%との報告もありますが、破裂による突然死も多く、正確な発生頻度は捉えにくいのが現状です。(写真5)

写真5

医師紹介

大竹 裕志 (おおたけ ひろし)医学博士

昭和63年 金沢大学医学部医学科 卒業
平成5年 金沢大学大学院医学研究科(外科学第1) 同 修了(医学博士)
平成8年 金沢大学医学部附属病院 助手
平成10年 Alexander von Humboldt財団奨学生としてDüsseldorf大学血管外科で手術研修・研究に従事
平成12年 富山医科薬科大学 医学部 第1外科 助手
平成12年 金沢大学医学部附属病院 第1外科 助手
平成15年 同 心肺・総合外科(旧第1外科) 医局長
平成15年 同 心肺・総合外科(旧第1外科) 講師
平成19年 同 臨床教授
平成22年 金沢大学大学院医学系研究科 特任教授
平成28年 ニューハート・ワタナベ国際病院 院長兼血管外科部長
令和2年 上尾中央総合病院血管外科部長
令和3年 医療社団法人欅会血管外科部長・小平北口クリニック副院長

資格

平成 6年 日本胸部外科学会認定医
平成15年 日本外科学会指導医
平成16年 心臓血管外科専門医
平成21年 脈管専門医
平成20年 胸部・腹部ステントグラフト内挿術指導医
平成23年 心臓血管外科修練指導者
平成26年 血管内治療認定医

所属学会

日本外科学会
日本心臓血管外科学会(国際会員)
日本血管外科学会(評議員)
日本血管内治療学会(評議員)
日本脈管学会(評議員)
日本静脈学会
日本リンパ浮腫学会
日本透析医学会